鑑賞日:2026年7月17日
鑑賞環境:映画館
🐷 ブッヒー評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 総合 | ★★★☆☆ 3.5 |
| 内容 | ★★★☆☆ 3.0 |
| 音楽 | ★★★★☆ 4.0 |
| 構成 | ★★★☆☆ 3.5 |
『トイ・ストーリー』シリーズの5作目。シリーズなので、これは観るしかないということで映画館で観てきた。
今回は、おもちゃたちの前にタブレットが登場する。「おもちゃで遊ぶ」ということ自体が変わりつつある今の時代を、『トイ・ストーリー』でどう描くのか。そんな作品でもあった。
※ここから先は『トイ・ストーリー5』のネタバレを含みます。
4から『トイ・ストーリー』は変わった
自分の中では、『トイ・ストーリー』は3までが素晴らしかった。4から明らかに何かが変わったように感じていて、今回の5も映画としてつまらないわけではないし、過去作を思い出させる場面もあったが、自分が好きだった『トイ・ストーリー』とはやっぱり違う。
そもそも『トイ・ストーリー』って、「もし夜寝ている間におもちゃが動いていたら」という想像から始まる世界だったと思う。
アンディという持ち主がいて、おもちゃたちは人間に見られている間は動けない。でも誰も見ていないところでは、ちゃんと生きている。人間とおもちゃの関係があって、その制約の中で冒険するところが面白かった。
4以降は「おもちゃ自身がどう生きるか」の話になった
4以降は、おもちゃ自身の主体性がかなり強くなった。
4は特に、「持ち主がいなければ、おもちゃはどう生きるのか」という、おもちゃの解放を描いた作品だったように思う。それ自体がテーマとして悪いわけではない。ただ、自分が『トイ・ストーリー』に求めていたものとは違った。
自分が好きだったのは、あくまでアンディたち人間の相手がいて、その中でおもちゃたちがいかに生きていくかという物語だった。
今回の5では、その傾向がさらに強くなったように感じた。おもちゃたちは普通に移動するし、持ち主も変わる。メールを送ったり、空中を移動したりと、さすがにできることが増えすぎている。
最初の頃にあった「人間には絶対にバレてはいけない」という世界の制約が薄くなり、おもちゃたちだけで何でもできるようになってしまった。それを観ていると、ナンバリングの『トイ・ストーリー』というより、別の作品を観ているような感覚になる。
途中に入るアニメーションの演出も、自分には蛇足に感じた。新しいことをやろうとしているのは分かるけれど、そういう要素が増えるほど、自分が好きだったシンプルな『トイ・ストーリー』から離れていく。
最後のバズは良かった
一方で、最後にバズが空を飛ぶところは良かった。
昔からシリーズを観てきたからこそ、あの姿には時代の経過を感じた。『トイ・ストーリー』という作品自体が長い時間を歩いてきて、観ている自分も歳を取った。そして今は、子どもがおもちゃではなくタブレットで遊ぶ時代になっている。
そう考えると、『トイ・ストーリー5』が描いている変化も分からなくはない。時代が変われば子どもの遊び方も変わるし、それに合わせて『トイ・ストーリー』も変わっていくのだろう。
ただ、自分が好きだったのは、アンディの部屋で人間にバレないように動き回っていた、あのおもちゃたちだった。
映画としては楽しめたので総合評価は3.5。ただ、3までが好きだった自分にとって4以降は、『トイ・ストーリー』の続編というより「おもちゃたちは、その後どう生きるのか」を描いた別シリーズとして考えた方が、しっくりくるのかもしれない。


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